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Newsweek LAST PRINT ISSUE -Japan cnet(December 27, 2012)


 デジタル化への完全移行という、大きな決断。
 20世紀を彩った、この歴史ある雑誌の決断は、
 いったい、何を象徴しているのだろうか。
 ページを巡るたびに、微かにインクの感触を覚えた私の指先は、
 やがて過去の記憶のものになるのだろうか。
 たしかに、環境のこと、コストの合理性を考えれば、
 その決断は、当然ともいえるのかもしれない。
 しかし。ふと、ひとつの光景を思い描いてしまう。
 試合終了後の、野球のスタジアム。グリーン・フィールド。
 打球の音は聞こえない。選手達は既にベンチの奥へと消えている。
 観客もまた、ひとりまたひとりとスタジアムを後にする。
 スコアボードはもう消えていて、誰が勝者かは分からない。
 割れんばかりの大歓声が、耳にこびりついている。
 けどいまフィールドに響くのは、球場を去る観客の足音だけ。
 ・・・
 これは、ただの感傷なのだろうか。
 それとも、何か別の感情なのだろうか。
 これから敢えてマウンドに立とうとする選手におくられるものが、
 歓声か、ブーイングか、私には知る術はない。
 ともかく我々は資源という資源を貪り尽くしてきた。
 こうした感情を抱くことすら罪だといわれる時代とならぬ前に、
 何かの手を打たなければいけないことは、分かっているのだけれども。